3回戦進出のキリオス、試合後の会見で報道陣とバトル ウィンブルドン選手権
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【7月2日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は1日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第15シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は6-7、6-1、2-6、6-4、6-4でダスティン・ブラウン(Dustin Brown、ドイツ)に勝利したが、試合後の記者会見では報道陣と激しいバトルを繰り広げた。
男子テニス界で最も情緒不安定な選手としてすっかり有名になったキリオスは、昨年大会のリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)戦で無気力に見えるプレーを披露するなど、周囲を不快にさせる行動を繰り返しており、今大会でも再び短気で神経質な姿を露呈している。
2014年大会の準々決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に番狂わせを演じた21歳のキリオスは、試合中に怒鳴り散らしたり、放送コードに触れるようなわいせつな言葉を発したりしたほか、第3セットには不満をあらわにして無気力なプレーをみせた。反抗的な態度を示しながらも勝利を収めたキリオスは、3回戦で第22シードのフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)と対戦する。
試合後の記者会見に臨んだキリオスは、今日の振る舞いは対戦相手の気を散らすためのものか問われるなど、報道陣から集中砲火を浴びた。
キリオスは会見で自身の態度について厳しく追及され、とうとう我慢しきれなくなると、「俺が審判に何と言ったかって?あの言葉が悪いのか?あんたは今まで下品な言葉を使ったことがないのか?」と質問者に聞き返し、「俺の質問に答えられるか?あんたは人生で一度も悪態をついたことがないんだな?」と反論した。
汚い言葉を使ったことについて再び問われたキリオスは「悪態はついてない。『ひどいもんだな』と言ったら相手に影響を及ぼすのか?あんたなら分かるだろうよ、チャンプ」と言い返すと、「ダスティンも審判と口論していたのを見たか?誰か見てたか?ダスティンも口論してただろ、それとも俺だけか?」と責め立てた。
キリオスはまた、質問の内容が偏っていることに激高すると、一人の報道陣を指さしながら「最高の質問だよ、あんたたち。質問は?そうか、良かった」と言って会見場から出て行った。(c)AFP/Steven GRIFFITHS