ウィンブルドン16強入りの錦織、アジア人選手は「肉体的な強さが必要」
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【7月3日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は2日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第5シードの錦織圭(Kei Nishikori)は7-5、6-3、7-5でアンドレイ・クズネツォフ(Andrey Kuznetsov、ロシア)を下し、2年ぶりに自己最高となる4回戦に進出した。
次戦、2014年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)決勝で対戦したビッグサーバーの第9シード、マリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)と対戦することが決まった錦織は、アジア人選手がそういった強打の選手とツアーで渡り合うため、ジムで筋力をつけていかなければいけないと語った。
現時点でアジア人最強のテニス選手である錦織は、へこたれない、石のように堅い信念と同等の肉体の回復力が必要だと考えている。
会見で錦織は、「まず、本当に丈夫でなければならないですね。アジア人選手は、ジムでしっかりとトレーニングを積むべき。肉体的な丈夫さが必要」
「そうしないと、僕のように、パワーの強い大柄な選手とプレーして、けがをいっぱいしてしまう。僕はジムでかなりの時間を過ごしてます。それとともに、精神的に強く、自分を信じることができなければならないと思います。多くのアジア人選手にとって、肉体面のことは簡単なことではないので」
「僕や、肉体的な強さがあるダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)のように、自分を信じることができれば、誰であろうとトップ10には入れると思います」
一方、クズネツォフ戦で勝利を挙げた錦織は自身の調子の良さを感じていると明かした。
「ときおり、積極的にプレーできました。特にここだと、彼はかなりタフな選手になることもあるので」
「彼のショットはかなりフラットでした。第3セットに入って彼は良いプレーが出始めて、アグレッシブに動いていました。第3セットはきつかったです。それでも、少し攻めに出るようにして、スライスで少し時間を稼ぎました。サーブも多少変えました。それが良い方向に働きましたね。ベストの試合の一つができたと思います」
世界ランク6位の錦織は、他の三つの四大大会(グランドスラム)では8強入りを果たしているものの、過去7回挑んできたオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club、AELTC)では、これまで一度も準々決勝まで到達できていない。(c)AFP