【7月1日 AFP】英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が多数を占めて以来、欧州から英国へ向かう飛行機のインターネット上の検索件数が急増していると、複数の旅行サイトが明らかにした。同国の旅行業界にかすかな望みをもたらしている。

 先月23日に行われた英のEU離脱の是非を問う国民投票後、ポンドは対ユーロで急落、対ドルではさらに大きく下がった。これを受けて欧州の人々が、お得なツアーを探そうと殺到したとみられる。

 年間約15億件の検索を誇る旅行情報検索サービスのカヤック(Kayak)によると、投票結果が発表された24日には、フランスから英国へ向かう航空便の検索は、前日比で130%増だったという。

 24~25日にはフランス以外にも、ドイツから英国へ向かう便の検索が86%増、スペインからが102%増、フィンランドからが114%増だった。

 一方フランス・パリ(Paris)に本拠を置く旅行予約サイトで月間ユニークビジター数(サイトの実訪問者数)が400万人に達するというリリゴ(Liligo)も、パリ―英ロンドン(London)間の航空便の検索が23日から26日までに34%増えたとしている。

 リリゴはAFPの取材に書面で回答し、「(国民投票直後の)トレンドとポンドの下落を見る限り、旅行先としての英国、特にロンドンでショッピングを楽しみたいという『都市短期滞在型休暇』を希望する欧州からの旅行者の関心は、今後何週間も高いまま推移するとみられる」という見方を示した。(c)AFP/Katia DOLMADJIAN