マレー「全盛期はまだこれから」 自身2度目のウィンブルドン制覇は自信の糧に
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【7月11日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)で自身2度目の優勝を果たした世界ランク2位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が10日、同1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に対して、自分は「まだ全盛期を迎えてない」とアピールした。
大会第2シードのマレーは、10日に行われた男子シングルス決勝で第6シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)を6-4、7-6、7-6のストレートで一蹴し、通算3個目となる四大大会(グランドスラム)のタイトルを手にした。
29歳のマレーが成し遂げたウィンブルドンの複数回優勝は、オープン化以降では史上12人目の快挙となり、英国人男子選手としては1930年代のフレッド・ペリー(Fred Perry)氏以来となっている。
グランドスラムでは過去に10回も決勝進出を果たしながらも、これまで8度の敗戦を喫しているマレーは、ウィンブルドンでの経験が今後のさらなる飛躍に役立つとの考えを示し、「自分の全盛期はこれからだと感じている。さらにタイトルを勝ち取るチャンスはある」と語った。
「最近3か月間のプレーは、キャリアのなかでも最高の安定感を維持している。選手のピーク時はそれぞれ違う。20代前半に迎える人もいれば、20代半ばで達する人もいる。僕の場合はこれからやってくることを願うよ」
2016年シーズンのグランドスラムで、マレーはここまで3大会連続で決勝進出を果たしているが、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)と全仏オープン(French Open 2016)の決勝ではジョコビッチに敗れている。
しかし、今大会ではジョコビッチが3回戦で第28シードのサム・キュエリー(Sam Querrey、米国)に敗れ、めったに見せないもろさを露呈すると、故障を抱えるロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)も安定感を欠いており、マレーはテニス界でトップの地位を確立するチャンスをつかんでいる。
「もちろん、これからももっと勝ちたい。以前も話したように、僕が戦っている相手は史上最強の3人といえるだろう」
「こうした大会では、常に彼らに勝てる態勢を整えているし、失敗を恐れないことも学んできた。グランドスラムであと3回はタイトルを獲得したいと思うのであれば、彼らに勝つ方法を見いださなければならない」
(c)AFP/Steven GRIFFITHS