墜落エジプト機、機内で煙探知機作動 残骸に「すす」も
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【6月30日 AFP】地中海(Mediterranean Sea)で5月に発生したエジプト航空(EgyptAir)機墜落の調査に当たっているエジプト主導の委員会は29日、回収したブラックボックス2個のうち1個のデータから、飛行中に機内で煙の探知機が鳴っていたことが確認されたと発表した。また、機体の残骸からすすが見つかったことも明らかにした。
エジプト航空のエアバス(Airbus)A320型機は5月19日、乗客乗員66人を乗せてパリ(Paris)からカイロ(Cairo)に向かう途中に地中海で墜落した。地中海の海底から回収されたブラックボックスは今月27日にフランスでデータが修復され、エジプトに送り返されていた。
調査委によると、ブラックボックスには同機の出発から「高度3万7000フィート(1万1300メートル)で停止した」時点までのフライトデータが記録されていた。それを解析したところ、「データ洗面所と航空電子機器から煙が発生したことを伝えるエーカーズ(ACARS、地上との通報システム)のメッセージと合致」したという。
調査官はこれに先立ち、ACARSを通じて墜落前に機内で煙に関する警報が発せられていたことを示す信号が送られていたと発表していた。
調査委はこのほか、機体の前方部分の残骸に「高温による損傷やすすの形跡」が見つかったことも明らかにした。(c)AFP