【6月28日 AFP】自律移動ロボットによる毎年恒例の国際サッカー大会「ロボカップ(Robocup)」が30日から7月4日にかけて、ドイツ東部ライプチヒ(Leipzig)で開催される。32大学が競うこの大会に今年、パキスタン国立科学技術大学(NUST)が初出場する。

 NUSTがロボカップの出場資格を手にするのは実は今年で3回目。しかしこれまでは遠征費が足りず、世界の舞台にパキスタン代表として出場する夢はお預けとなっていた。「今年は大学がドイツへの遠征費150万ルピー(約145万円)をどうにか割り当ててくれたので、私たちの夢がかなった」とロボット工学・人工知能学科のヤサル・アヤズ(Yasar Ayaz)准教授はAFPに語った。

 同大のチームを構成する6体の人型ロボット「NAO」は、仏ベンチャー企業アルデバラン・ロボティクス(Aldebaran Robotics)から約1万7000ドル(約173万円)で購入した。

 各ロボットは頭部に搭載した2台のカメラで周囲を認識して動く。「このカメラで画像を撮影し、(ロボット)内部に搭載したコンピューターに送信する。ロボット自身の動作の決定や、他のロボットの動作を認識する支援を行う」とアヤズ氏は説明している。(c)AFP