【6月27日 AFP】マレーシアの警察当局は首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)郊外で26日に発生した小規模の交通事故で、ホンダ(Honda Motor)製自動車を運転していた女性1人が死亡したことについて、エアバッグの欠陥も含めて死因を捜査していると明かした。

 女性が運転していたのはホンダの「シティ(City)」。27日、AFPの取材に応じたプタリンジャヤ(Petaling Jaya)市の警察幹部は「死因についてあらゆる可能性を考慮している。エアバッグについては言及したくない。(捜査)結果を待とう」と述べた。また救急隊の消防士は、現場に到着した時に「運転者は胸部を負傷し流血していた。エアバッグは破裂し、運転者はあえいでいた」と語った。

 ホンダ車は搭載されたタカタ製エアバッグの欠陥で問題となり、世界全体で計13人の交通事故死との関連が指摘されている。

 エアバッグ問題により世界で5000万台以上をリコール(回収・無償修理)しているホンダは、マレーシアでも先週、エアバッグを交換するために14万7894台をリコールした。ホンダ・マレーシア(Honda Malaysia)の声明によれば、マレーシアでの今回のリコール対象は2003~11年の間に生産されたモデルで、シティの他、アコード(Accord)、 CR-V、ジャズ(Jazz)、シビック(Civic)が含まれている。(c)AFP