ソマリア首都でホテル襲撃、11人死亡 アルシャバーブが犯行声明
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【6月26日 AFP】ソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)で25日、ホテルが襲撃され、少なくとも11人が死亡した。国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系イスラム過激派組織アルシャバーブ(Shabab)が犯行声明を出した。
事件があったのはモガディシオ南部のナアサ・ハブロード(Naasa Hablood)ホテル。現地のAFP記者と目撃者によると、襲撃は25日午後4時30分(日本時間同10時30分)ごろ、ホテル前で自爆犯が運転する爆発物を積んだ車が大きな爆発を起こして始まり、2度の爆発が続いた。
その後、過激派の戦闘員がホテル内に突入し銃撃戦が始まった。目撃者によると銃撃戦は、当局が襲撃の終結を宣言するまで数時間続いたという。AFPのカメラマンによると、治安部隊は事件発生を受けて速やかにホテルが位置する一角への立ち入りを禁止した。
国家治安省のアブディ・カミル・シュクリ(Abdi Kamil Shukri)報道官は報道陣に対し、「特殊部隊はホテル内で襲撃犯3人を殺害し、ホテルの包囲を終えた。襲撃で医師2人を含む一般市民11人が死亡した」と語った。医療関係者によるとこの他に一般市民約20人が負傷したという。
ナアサ・ハブロードホテルはモガディシオ南部に位置し、政治家や国外に移住したソマリア人がモガディシオを訪問中に利用することが多い。
アルシャバーブは3週間前にも大型の自動車爆弾でモガディシオ市内にある6階建てのアンバサダー(Ambassador)ホテルの正面部分を破壊し、ソマリアの議員2人を含む10人を死亡させるなど、過去数か月、ソマリア国内でホテルやレストランを標的とする一連の襲撃事件を起こしていた。(c)AFP/Mustafa HAJI ABDINUR