米ウェストバージニア州の洪水、死者23人に
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【6月25日 AFP】(更新)米東部ウェストバージニア(West Virginia)州で豪雨による洪水が発生し、これまでに23人が死亡した。
同州のアールレイ・トムリン(Earl Ray Tomblin)知事は24日の記者会見で「(洪水の)被害は広がっており、破壊的だ。現在は行方不明者の捜索と救助に焦点を当てている」「今日は被害地域を上空から視察する予定だったが、州の航空機は全て救助活動中であるため視察はできなかった」と述べた。
トムリン知事はこの洪水による死者は14人だと述べたが、その後、国土安全保障および緊急事態管理局のジェシカ・タイス(Jessica Tice)氏はAFPの取材に、死者は23人になったと明らかにした。
地元ニュース局WSAZの報道によると、死者には小川のほとりを母親と姉妹と一緒に散歩していたところ洪水に流された8歳の男児も含まれている。
トムリン知事によると、同州内では少なくとも6郡で建物などに大きな被害が出ており、住民約6万6000人が停電の影響を受けている。同州では現在、州兵約200人が8つの郡に派遣され、各地区の救助隊を支援しているほか、家屋が被害を受けた人々向けに州内17か所に避難所が開設された。
またABCニュース(ABC News)の報道によると、同州首都チャールストン(Charleston)近郊エルクビュー(Elkview)で主要道路に続く橋が流され、同市のショッピングモールに約500人が取り残されて一夜を過ごしたという。
米国ではテキサス(Texas)州でも今年4月にヒューストン(Houston)とその周辺で豪雨による洪水があり少なくとも7人が死亡したほか、4月30日には同州の町パレスタイン(Palestine)で洪水により祖母と孫4人の計5人が死亡。6月2日にはテキサス州のフォートフッド(Fort Hood)陸軍基地で洪水後の河川で発生した鉄砲水により軍用トラックが横転して流されて兵士が死亡している。(c)AFP