英EU離脱の「秩序だった移行」を確信、オバマ大統領
このニュースをシェア
【6月25日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は24日、英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことを受けて、英国がEU離脱のための「秩序だった移行」を実施することを確信しており、米国と英国の特別な関係に変化はないと述べた。
オバマ大統領は24日、カリフォルニア(California)州のスタンフォード大学(Stanford University)で聴衆に向けて、「きのうの投票の結果は、世界のグローバル化によってもたらさている変化や諸課題を戒めたるものだ」と語った。
これに先立ちオバマ大統領は国民投票の結果を受けて辞意を表明したデービッド・キャメロン(David Cameron)英首相に電話していた。オバマ氏はキャメロン首相を「素晴らしい友人であり、グローバルなステージにおけるパートナーである」と評し、「私たちは、米英の経済・金融当局が密接に連絡を取り合い、経済成長と金融の安定の維持のため引き続き努力していくことで合意した」と述べた。
また、オバマ大統領はドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相にも電話したことを明かし、英国のEU離脱に向けた動きが落ち着くまでの間、米国とEU加盟各国は「共に努力していく」と語った。
オバマ大統領は「英国とEUの関係は変わることになるが、米国と英国の特別な関係はこれからも変わらずに続いていく」「EUは米国にとってかけがえのないパートナーであり続ける。われわれの北大西洋条約機構(NATO)との関係は、これからも世界の安全保障の基礎であり続ける」と述べ、「民主政治や社会的多元性、グローバル化した世界で全ての人々に機会を与えることといったわれわれが共有する価値観の数々は、今後もわれわれをつないでいくだろう」と付け加えた。(c)AFP