【6月22日 AFP】イスラエル軍が21日、水泳から帰宅途中だったパレスチナ人の少年らをイスラエル側に投石した集団と誤解して発砲し、そのうち1人を射殺した。この事件を受け、怒りと、イスラエル治安部隊の銃器の使用をめぐって議論が沸き起こっている。

 パレスチナ当局は、ヨルダン川西岸(West Bank)で10代のいとこ4人と車に乗っていたマハムード・ラファト・バドラン(Mahmoud Rafat Badran)さん(15)を、イスラエル軍が「殺害」したとして激しく非難している。他の4人も発砲を受け、負傷している。

 発砲があった際の状況については詳しくは分かっておらず、イスラエル軍は調査を進めていると発表する一方で、撃たれたのは「現場に居合わせた無関係な人々」だったことを全面的に認めた。

 軍によれば、発砲の前には、エルサレム(Jerusalem)からテルアビブ(Tel Aviv)までの間でヨルダン川西岸地区を数キロ横切っている道路に向かって、投石があったという。(c)AFP/Sarah Benhaida