記録更新のメッシ躍動、アルゼンチンが米国も一蹴しコパ決勝へ
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【6月22日 AFP】コパ・アメリカ・センテナリオ(Copa America Centenario USA 2016)は21日、準決勝が行われ、アルゼンチンはリオネル・メッシ(Lionel Messi)の代表最多得点記録を更新するゴールなどで4-0と米国から快勝を収め、決勝進出を決めた。
メッシは前半32分、カーブをかけた絶妙なFKで代表最多となる55ゴール目を決めた。エセキエル・ラベッシ(Ezequiel Lavezzi)の先制点もアシストしたメッシは、後半にはゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)のチーム3点目にも関与。終了間際にはイグアインのこの日2得点目もおぜん立てした。
大会通算5得点を挙げているメッシとともに、アルゼンチンは23年ぶりとなる主要国際大会のタイトルを狙う。決勝は26日、ニュージャージー(New Jersey)州イーストラザフォード(East Rutherford)で行われ、対戦相手はチリとコロンビアの勝者となる。
一方の米国は、ヒューストン(Houston)のNRGスタジアム(NRG Stadium)に集まった7万858人の観客の前で派手に散り、開催国の冒険は終わった。
米国の悲劇は、試合開始わずか3分で幕を開けた。メッシがペナルティーエリア手前でこぼれ球を拾うと、前方のスペースを見逃さずにダイレクトで浮き球のパスを送り、ノーマークで走り込んだラベッシが山なりのヘディングシュートを流し込んだ。
アルゼンチンはその後も圧倒的にボールを保持し、メッシのクイックリスタートからイグアインが抜け出しかかるなど、追加点は時間の問題という流れを作った。そして、32分には再びメッシが米国の守備を混乱に陥れて絶好の位置でファウルを獲得すると、このFKをメッシ自らが見事に決め、2-0として前半を終えた。
これを受けて、米国を率いるユルゲン・クリンスマン(Juergen Klinsmann)監督は、きいていなかったクリス・ウォンドロウスキ(Chris Wondolowski)に代えてボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)の10代、クリスティアン・プリシッチ(Christian Pulisic)を後半開始から投入した。
しかしチームは、わずか5分で3点目を決められてしまった。またしても中盤でボールを奪ったアルゼンチンは、ラベッシの左からのクロスにイグアインが合わせると、このシュートは相手GKブラッド・グザン(Brad Guzan)に防がれたものの、こぼれ球をイグアイン自身が難なく押し込んだ。
この時点で勝敗はほぼ決し、残りの40分間の米国は、痛手を最小限に抑える作業に終始した。
それでもアルゼンチンは後半41分、またしても米国のミスからメッシが高い位置でボールを奪うと、ペナルティーエリアへドリブルで進入してから横パス。これをイグアインが落ち着いて流し込み、4点目を奪った。(c)AFP