ベルギー首都の対テロ出動、容疑者の自爆ベストは偽物
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【6月21日 AFP】(更新)ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)で21日、市中心部のショッピングセンターに不審な人物がいるとの情報から爆発物警報が発令され、対テロ作戦が実施されたが、拘束された容疑者が着用していた自爆用ベストは偽物だったことが判明した。検察当局が明らかにした。
現地のテレビ局RTLによると午前6時30分(日本時間午後1時30分)ごろ、市内の主要な商業施設の一つ「シティ2(City 2)」付近で男が不審な行動をとっているとの報告があり、爆発物警報を受けて爆弾処理班が出動した。この事態を受け、ベルギーのシャルル・ミシェル(Charles Michel)首相は緊急閣議を招集した。
だが、ブリュッセルの検察当局は「これまでのところ爆発物は発見されていない。容疑者が着用していた自爆用ベストは偽物だった」と発表した。
ブリュッセルでは、3月22日に空港と地下鉄駅で計32人が死亡したイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」戦闘員の連続自爆事件による動揺が依然、続いている。(c)AFP