スイス代表シャキリ、プーマ社に「コンドームを作らないで」
このニュースをシェア
【6月21日 AFP】19日に行われたサッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)のフランス戦で、試合が終了する頃にはユニホームがぼろぼろに破れていたとして、スイス代表のシェルダン・シャキリ(Xherdan Shaqiri)は、独スポーツ用品大手プーマ(Puma)に「コンドームを作らない」ことを望んでいる。
【関連記事】ギネスの「世界一薄いコンドーム」に中国製品 0.036ミリ
フランス戦ではユニホームが引き裂かれたスイス代表選手が続出し、アドミル・メフメディ(Admir Mehmedi)、ブリール・エンボロ(Breel Embolo)、ブレリム・ジェマイリ(Blerim Dzemaili)、グラニト・ジャカ(Granit Xhaka)は前半に着替えを強いられるなど、プーマ社製の品質にクレームが集中した。
イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)移籍が決定したばかりのジャカが、後半もユニホームを替えなければならなくなった状況を受け、チームメートのシャキリはスイス公共放送局RTSのドイツ語放送SRFに対し、「プーマがコンドームを作らないことを望むよ」と語った。
同じ試合では、独スポーツ用品大手アディダス(Adidas)社製のボールも破裂しており、元イングランド代表のギャリー・リネカー(Gary Lineker)氏は、「スイス代表チームが着ていたプーマのユニホームは紙のように破れ、アディダスのボールは破裂していた。ドイツ製の品質は絶対に信頼できない!」とツイッター(Twitter)に投稿した。
この問題を受けてプーマ社は声明を発表し、「欧州選手権では5チームが当社のユニホームを着用し、10試合でプレーしていたが、今回のような問題は起きていない」と弁明。19日の試合で計7枚のユニホームが破れた理由については、「フランスの選手につかまれたり、引っ張られたりしたため」と主張した。
しかし、調査を行った結果、「製造過程で損傷を受けた糸を使用した欠陥素材が紛れていた」ことが判明。プーマ社は原因について、トルコの工場で製造する際に熱や圧力を調整するアプリケーションに不具合が生じたためと説明し、このような間違いは「二度と繰り返されない」と保証した。
プーマ社製のユニホームは、スイスのほかにオーストリア、チェコ、イタリア、スロバキアも使用している。
プーマ社はほかのチームで「同様の問題は一切起きていないことが確認され、ユニホームの品質、機能性、デザインには満足を得られている」とした一方で、「このたびの問題を残念に思う。スイスサッカー協会(SFV)と選手のみなさんに謝罪します」とコメントした。(c)AFP