【6月20日 AFP】国連(UN)は20日、紛争などが原因で居住地を追われて国外に逃れた難民や国内で避難民となった人たちの総数が2015年末時点で6530万人に達し、第2次世界大戦(World War II)後の最多記録を更新したと発表した。

「世界難民の日(World Refugee Day)」に合わせて公表されたもので、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると「6000万人を超えたのは初めて」だという。紛争と迫害が前例のない世界規模の難民・避難民危機に拍車をかけていることが浮き彫りとなった。

 2014年末から2015年末の1年間で、580万人が新たに難民・避難民となった。今や約73億4900万人の世界人口のうち、113人に1人が難民か避難民という計算になる。

 UNHCRは、難民・避難民の総数が英国やフランスの総人口を超えている事実を指摘し、「これほどの危機は前例がない」との認識を示した。(c)AFP