【6月19日 AFP】パキスタン北東部パンジャブ(Punjab)州で、妊娠中の女性とその夫が、結婚に反対する親族に拉致された後、銃で撃たれて死亡した。警察当局が19日、明らかにした。パキスタンでは親が認めない相手との結婚などで家族の名誉を汚したとして主に女性らが殺害される「名誉殺人」が後を絶たない。

 地元警察幹部によると、アクサ・ビビ(Aqsa Bibi)さん(22)とシャキル・アフメド(Shakeel Ahmed)さん(26)が殺害されたのは15日、同州シクリワラ(Thikriwala)村の近く。運河に流された2人の遺体が発見されたという。アクサさんは、殺害された当時、妊娠中だった。

 2人は共に地元の薬局で働き、4年前に結婚式を挙げていた。

 近隣の村に住むアクサさんの家族は、2人の結婚に激怒していて、最近海外から帰国したアクサさんの兄弟の一人が、親戚を集めて夫婦を誘拐。その後、2人の頭を撃ち、運河に遺体を捨てたとみられている。

 容疑者らは逃走中で警察が行方を追っている。(c)AFP