【6月18日 AFP】オーストリアの警察当局は17日、西部チロル(Tyrol)州の難民収容施設で、難民申請中のイラク人2人とシリア人1人の身柄を拘束した。オーストリア政府が「テロ組織」に指定しているシリアとイラクの反体制派組織に所属または加担していた疑いがあるという。

 地元警察署長によると、3人が欧州で攻撃を計画していた兆候はないという。

 地元当局者によれば、このうちシリア人(27)は国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のシリアの武装組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」に加わり、政府軍の兵士や捕虜など20人を殺害したとみられている。

 3人はいずれも昨年、ギリシャから大勢の移民たちと共にバルカン諸国を通過してオーストリアに入国していたという。

 オーストリアでは昨年12月以降、フランス・パリ(Paris)で起きた同時襲撃事件の容疑者との関連で2人が西部ザルツブルク(Salzburg)で逮捕され、現在も拘束されている。(c)AFP