【6月17日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配下にあるイラク中部ファルージャ(Fallujah)の奪還作戦を実行中のイラク軍司令官は17日、同市の中央庁舎を奪還したと発表した。4週間近くに及んでいる奪還作戦で新たな突破口が開けた。

 作戦全体を指揮するアブドゥルワハブ・サーディ(Abdulwahab al-Saadi)中将はAFPに対し、イラク軍の精鋭部隊がISの戦闘員らから受けた抵抗は限定的だったとし、「対テロ部隊と即応部隊がファルージャ中心部の庁舎を奪還した」と述べた。

 イラク政府がファルージャの支配を失ったのは2014年のことで、ISはその数か月後に同国第2の都市モスル(Mosul)も制圧し、イラク全体の大きな部分へと支配を広げていった。首都バグダッド(Baghdad)からわずか50キロのファルージャは、ISを象徴する拠点都市の一つだが、イラク軍が完全に奪還すれば、残るISの大きな拠点都市はモスルだけとなる。(c)AFP