【6月17日 AFP】ロシア軍が16日、シリア南部で米国の支援を受けてイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を展開している反体制派を空爆したと、匿名の米当局者が明らかにした。ロシア政府の好戦的な行動が「深刻な懸念」を招いていると批判している。

 この米当局者は「きょう、ロシア機が(シリア南部)タンフ(Tanf )付近で、シリアの反ISIL(ISの別称)勢力を標的とした複数回の空爆を行った。この勢力には米国の支援を受ける人物が複数含まれていた」と述べた。

 この当局者によると、問題の一帯ではここしばらくロシア機の作戦は行われておらず、シリア政府軍や露地上部隊も展開していなかったという。

「最近のロシアの行動は、ロシア政府の意図に関する深刻な懸念を引き起こしている」とこの当局者は批判し、ロシア側に今回の空爆を行った理由の説明と、こうしたことは二度と繰り返されないとの確約を求めると語った。(c)AFP