求婚を断られた女、恋人に酸浴びせる パキスタン
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【6月16日 AFP】パキスタンで、恋人の男性に求婚を断られた女が、男性に酸を浴びせて重傷を負わせたとして逮捕された。警察当局が16日、発表した。女性が男性を襲撃するのはパキスタンではまれだ。
パンジャブ(Punjab)州ムルタン(Multan)近郊の地元警察当局によると、逮捕されたモミル・マイ(Momil Mai)容疑者は既婚で4人の子どもの母親で、25歳の同じく既婚者のサダカト・アリ(Saddaqat Ali)さんと数年にわたって関係を持っていた。
マイ容疑者はアリさんに2人目の妻にしてもらうよう求めていたという。パキスタンでは一夫多妻制は認められているが、保守的なイスラム教国家の同国でもまれだ。一方、女性は、再婚するためには離婚していなければならない。
地元警察当局のバシル・アフメド(Bashir Ahmed)氏はAFPに「15日夜、普段通りにマイ容疑者に会いに行ったアリさんが、マイ容疑者からの求婚を再度断ったところ、体に酸をかけられた」と語った。アリさんは回避する余裕があったため、酸は顔でなく背中にかかったという。
ムルタンの病院の責任者によると、アリさんは全身の約6割にやけどを負っており、現在も救命治療が続けられている。
アリさんの家族からの告訴を受け、マイ容疑者に対する刑事手続きが進められている。(c)AFP