【6月14日 AFP】カンボジアの首都プノンペン(Phnom Penh)の地方裁判所は14日、5歳の女児らを性的に暴行した罪で米国人の男に禁錮10年を言い渡した。貧困国のカンボジアでは、外国人の小児性愛者に有罪判決が言い渡される事例が相次いでいる。

 プノンペンに本社を置く小規模航空会社エアロ・カンボジア(Aero Cambodia)の最高経営責任者(CEO)を務めるブライアン・ナスウォール(Brian Naswall)被告(53)は女児3人を性的に暴行した容疑で昨年逮捕された。

 逮捕後、ナスウォール被告に暴行を受けたと訴え出た被害者は計9人に上った。ナスウォール被告は裁判で起訴内容を否認し、でっち上げだと主張していた。

 しかしプノンペン地裁はナスウォール被告に対し、児童買春を行った罪で禁錮10年を言い渡した他、1万6000ドル(約170万円)の賠償金の支払いを命じた。賠償金は児童8人の間で分割される。

 記者団の取材に応じたナスウォール被告の弁護団の一人によれば、同被告は上訴する見込みだ。(c)AFP