鳥類の「賢さ」、小さな脳に密集する神経細胞が寄与? 研究
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【6月14日 AFP】小さな脳を持つ鳥の「賢さ」に科学者らは長年、頭を悩ませてきたが、13日に発表された研究論文によると、鳥の脳には高い密度で脳神経が存在しており、そのことが霊長類と同程度の認識能力を持つことに寄与している可能性があるという。
米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された論文によると、コンゴウインコの脳はクルミ程度の大きさしかないが、レモン程の大きさのマカクザルの脳より、その前脳部分により多くの神経、もしくは脳神経細胞が集まっているという。
研究では、小さなスズメから体長1.8メートルのエミューに至るまで、さまざまな大きさの鳥20種のそれぞれの脳神経を調べた。
鳥類は、餌を取ったりその他の問題を解決したりするために、道具を作ったり使ったりすることができる他、鏡に映った自らを認識したり、未来の必要性に向けて計画的に動いたりすることもできる。これらの認識能力については、以前は霊長類にしかないとされていた。
オウムや鳴き鳥(鳴禽類)の脳には、同程度の大きさの霊長類に比べて2倍、ラットやマウスに比べて2~4倍の神経が存在しているという。
知性と神経の数との関連性は、強固に確立されてはいない。ただ、脳の大きさでははるかに上回る哺乳類より、同じ数の神経を有する鳥の脳の方が、重量毎の「認識力」がより大きい可能性があると研究チームは述べている。(c)AFP