【6月14日 AFP】フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が、世界中の笑いを誘った。――16F1第7戦カナダGP(Canadian Grand Prix 2016)のサーキット上で、2羽のカモメに遭遇したというのだ。

 ベッテルは、レースを制したメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)のインタビューに応じているところに割り込み、あれは「これまでのレースで最悪の瞬間」だったとコメントした。

 真紅のフェラーリを駆り、2位でレースを終えたベッテルは、「バーチャル・セーフティーカーが入る前の周回で、1コーナーに差し掛かったら、おバカなカモメのつがいを見つけたんだ」と明かした。さらに「何も気にせずそこに座っていたんだよ。すっかりくつろいでね! 猛スピードで赤い車が走ってきたら、すぐに分かるだろう。君のマシンのように、色が路面に溶け込むこともないし…」とハミルトンに訴えた。

「あれはハトじゃなくて、カモメだった。くちばしが見えたんだ。名前は分からないけど、とにかくそこにいたんだよ。これまでのレースで最悪の瞬間だったね」

 鳥を避けようとして、タイヤをロックしてしまったというベッテルは、インタビュアーに映像の再生を要求。笑い飛ばすハミルトンに実際の映像を見せ、自分の弁明が真実だと証明した。

「2羽のカモメだよ、ほら! エイペックス(コーナー内側の頂点)に視線を集中していて、ロックアップしてしまったんだ。動物には気をつけなくちゃ!」

「もう一度再生して。あそこに鳥がいるのが見えるだろう? 本当に困ったもんだ。高速で走っているのに、あいつらは動かないんだから!」

(c)AFP