【6月14日 AFP】(更新)フランスの首都パリ(Paris)近郊マニャンビル(Magnanville)で13日夜、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に忠誠を誓う男が警官を刺殺し、民家に立てこもる事件が起きた。男は数時間後、現場に突入した警官隊によって射殺された。捜査関係筋が明らかにした。

 目撃者が捜査当局に語ったところによると、警官は自宅前で刃物を持った男に繰り返し刺された。男はその際、「アッラー・アクバル」(アラビア語で「神は偉大なり」の意)と叫んでいた可能性がある。男はその後、警官のパートナーだった女性とその3歳の息子を人質に取り、警官の自宅に立てこもった。

 仏内務省報道官によると、屋内に突入した警察の特殊部隊が男を射殺。女性は遺体で発見されたが、男児は無事保護された。検察当局によると、男児にけがはないという。

 捜査関係筋はAFPに、男は警察との交渉中、自分はISへの忠誠を誓ったと主張したと説明。また米テロ組織監視団体「SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)」によると、IS系の通信社アマック(Amaq)は「ISの戦闘員」が事件を実行したと報じた。

 仏検察は事件をテロとみて捜査を進めている。(c)AFP