バングラデシュ、相次ぐ少数派襲撃で過激派摘発 8000人超拘束
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【6月13日 AFP】(更新)宗教的少数派や世俗派、自由主義活動家らを標的とした襲撃・殺害事件が相次いでいるバングラデシュでイスラム過激派の一斉摘発が行われ、警察は13日までに武装組織の戦闘員を含む8000人以上の身柄を拘束した。
バングラデシュは国民の大多数をイスラム教徒が占めるが、ここ数週間、少数派を狙った殺人事件が続発している。シェイク・ハシナ(Sheikh Hasina)首相は11日、「殺人者は一人残らず」捕まえると宣言した。
警察は10日、全土で過激派の拘束を目的とした摘発に乗り出し、11日には一般犯罪の指名手配犯を含む3000人超を逮捕。13日までに拘束された人数は8192人に上っている。
警察によれば、12日の逮捕者にはイスラム過激派の戦闘員48人が含まれており、大半は、非合法組織 「ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)のメンバーだという。JMBは襲撃殺害事件の多くに関与したとされる地元過激派組織2グループのうちの一つ。
一連の襲撃についてはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」系のグループや国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の南アジア支部が犯行声明を出しているが、バングラデシュ政府は自国内に国際イスラム過激派組織の戦闘員は存在しないとして、いずれの主張も否定している。(c)AFP