父親が娘夫婦を殺害、パキスタンでまた「名誉殺人」
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【6月12日 AFP】パキスタン東部ラホール(Lahore)で10日、家族の同意なく結婚したとの理由で夫婦が殺害された。当局が発表した。同国内で起きた、この1週間で2件目の「名誉殺人」とみられている。
警察当局によると、ムハンマド・アシュラフ(Muhammad Ashraf)容疑者は、娘のサバ(Saba)さん(18)と、サバさんの夫のカラマット・アリ(Karamat Ali)さん(35)に発砲し、殺害した。サバさんとアリさんは2人の結婚を認めなかった家族との関係を改善するため、前日ラホールのカナ(Kahna)地区に戻っていた。
地元警察幹部はAFPに対し「サバさんとアリさんは約1年半前、家族の反対を押し切って結婚した。父親(アシュラフ容疑者)をはじめとする家族との問題を解決するため、9日夜に実家に戻っていた」と語った。
警備員として働くアシュラフ容疑者は激しい口論の末、サバさんと義理の息子であるアリさんに発砲。また、警察幹部によると、同容疑者は、サバさんの結婚を支持した近所の住民1人も殺害し、その後、息子のサフダル(Safdar)容疑者と共に警察に出頭し、犯行を自供した。
ラホールでは数日前、自ら選んだ男性と結婚したジーナト・ビビ(Zeenat Bibi)さん(16)が、母親に火を付けられて殺害された事件が起きたばかり。母親は事件後、犯行を自白した。(c)AFP