【8月4日 AFP】陸上男子短距離のウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)が、2009年に男子100メートルの世界記録9秒58を樹立した走りを徹底解剖し、図解でまとめた。

 第12回世界陸上ベルリン大会(12th IAAF World Championships in Athletics Berlin)の男子100メートル決勝で、ボルトは自身が保持していた以前の世界記録9秒69を更新した。

 AFPが作成した図解によると、ボルトは加速をつけるためにスタートからゆっくりと体を起こし、腕を前に振って推進力を加えるとしている。

 そして40メートルを過ぎたところで背筋を伸ばすと、ボルトはももを高く上げ、前脚を下に踏み込んで蹴り上げる力を利用し、そのまま加速していく。

 時速44.72キロメートルとされる最大速度に到達したボルトは、ストライドを広げるために肩の力を抜き、最後は貴重なコンマ1秒を勝ち取るために肩と頭を前方に押し出している。

 30歳のボルトはこれまでに世界陸上で通算11個のタイトル、五輪で通算8個の金メダルを獲得しており、世界記録も3度更新している。

 ボルトは2017年に開催される第16回世界陸上ロンドン大会 (16th IAAF World Championships in Athletics London)を最後に現役引退する意向を示しており、リオデジャネイロ五輪が最後の五輪出場になると表明している。(c)AFP