追悼式でアリ氏に最後の別れ、各界の著名人が参列
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【6月11日 AFP】3日に74歳で死去した伝説のボクサー、モハメド・アリ(Muhammad Ali)氏の追悼式が10日、出身地の米ケンタッキー(Kentucky)州ルイビル(Louisville)で営まれ、スポーツ界、エンターテインメント界、政界から数千人が参列し、弔辞を述べたビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領は、アリ氏を「人類共通の普遍的な戦士」とたたえた。
3度ヘビー級王座を獲得し、「The Greatest(ザ・グレーテスト)」の愛称で知られたアリ氏は、パーキンソン病との闘病の末亡くなり、前日の葬儀に続いて行われた追悼式は、コーランの一節から始まった。
アリ氏が生まれ、キャリアをスタートした同州最大都市のルイビルには、アリ氏の棺を乗せた車を一目見ようと数え切れない人々が通りに列をなした。
クリントン元大統領、コメディアンのビリー・クリスタル(Billy Crystal)さん、アリ氏の妻のロニー(Lonnie Ali)さんらは弔辞で、アリ氏のボクサーとしての功績、公民権運動家としての情熱、機転の利いた人柄について話した。
クリントン元大統領は、「われわれにはアリのストーリーがある。われわれは今日、その贈り物に最大限の敬意を払わなければならない。なぜなら彼は、それらを世界に向けて解き放ったのだから」と話している。
「一緒にいて楽しい人物であるばかりではなく、人類共通の普遍的な戦士だ。私はこれからも、モハメドが真の自由人だと思うことだろう」
コミカルにいつくかジョークも交えて話したクリスタルさんは、アリ氏を「母なる自然によって生み出された巨大な稲妻であり、力と美しさのファンタスティックなコンビネーション」と表現した。
参列者がアリ氏の名前を詠唱する中ステージに立ったロニーさんは、黒の大きなつばのついた帽子を被り表情は読み取れなかったが、「モハメドは気に入らないしきたりがあれば、それを書き改めます。どんな犠牲を払おうとも、宗教や、名前や、信念を自分に適応させました」と語った。(c)AFP/Sebastien BLANC