【6月10日 AFP】中国当局は、北京(Beijing)の複数の小学校で校庭の人工芝にさらされた児童らが体調不良を起こしたとの報告を受けて、市内の複数の学校運動場の調査に乗り出した。

 学校の運動場を利用した児童らが、鼻血を出したりアレルギー症状が出たりしたことを受け、先週、当局による調査が始まった。調査開始を受け、インターネットでは不安の声が飛び交っている他、最も貴重な財産である子どもを守るという国の義務に疑問の声を上げる人も多い。

 安全基準が大きな問題となっている中国では、健康不安がたびたび国民的な話題となっている。4月には、閉鎖された化学工場のそばに移転した学校の生徒約500人が白血病やリンパ腫などを患う問題が明らかになっている。

 だが今回の事例は、首都の富裕層が通う学校で起きたことから、大きな動揺を呼んでいる。当局は対応を約束し、運動場の建設に使われた資材の報告書を来週発表すると述べた。(c)AFP