スイス対アルバニア戦で史上初の兄弟対決が実現へ、欧州選手権
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【6月11日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で、スイス代表のグラニト・ジャカ(Granit Xhaka)とアルバニア代表のタウラント・ジャカ(Taulant Xhaka)が、大会史上初となる兄弟対決に臨む。
11日に仏ランス(Lens)のスタッド・ボラール・デレリス(Stade Bollaert-Delelis)で行われるグループAの初戦で対決することが決まって以降、仲の良いジャカ兄弟にとってはやきもきした日々が続いている。
イングランド・プレミアリーグの強豪アーセナル(Arsenal)に加入が決まったばかりの23歳のグラニトは、「最悪の気分だよ。互いに最も望んでいなかったことだ」と語る。
来季からガナーズ(Gunners、アーセナルの愛称)でプレーするグラニトは、18か月年上の兄タウラントと「開始2分でピッチを出る」との約束を交わしたと冗談を飛ばした。
一方、ハードなプレーをすることで知られ、スイス1部リーグのFCバーゼル(FC Basel)で相手選手を突き飛ばしている25歳のタウラントは、注目を浴びている弟と対戦することについて聞かれると、「彼に厳しく当たる」ことはしないと話し、「俺たちの間では、ねたみなど存在しない」と続けた。
それでも、ジャカ一家はどちらを応援するかで板挟みとなり、緊張感に包まれるに違いない。
今大会ではジャカ兄弟のほか、ベルギー代表のロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)とジョルダン・ルカク(Jordan Lukaku)、北アイルランド代表のコリー・エヴァンズ(Corry Evans)とジョニー・エヴァンズ(Jonny Evans)、そして唯一の双子としてロシア代表のヴァシリ・ベレズツキ(Vasili Berezutski)とアレクセイ・ベレズツキ(Aleksei Berezutski)の計4組が兄弟として出場する。しかし、別々の代表チームに分かれて戦うのは、ジャカ兄弟が大会史上初となる。
「同じような状況に立たされて、特別な試合じゃないなんて言うやつは、うそつきだ」と話すグラニトは、「この90分間では、俺たち兄弟はプロフェッショナルに徹するつもりだ。最高の男に勝利あれ」と意気込んだ。(c)AFP