F35戦闘機を疑問視、カナダのトルドー首相
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【6月8日 AFP】カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は7日、米国が開発中の次世代ステルス戦闘機「F35」の信頼性について疑問を呈した。
カナダは現在、老朽化した軍の戦闘機の入れ替えを検討している。与党自由党のトルドー首相は議会で「保守党政権は過去10年にわたり、カナダ国民とわれわれの軍が必要とする装備の調達に完全に失敗してきた。彼らは、動かない、機能することからかけ離れた航空機にしがみついてきた」と批判した。
カナダは1997年に、米国とその同盟国によるステルス戦闘機「F35統合打撃戦闘機(Joint Strike Fighter、JSF)ライトニングⅡ(Lightning II)」の開発に加わり、後に同機65機を計448億カナダドル(約3兆7600億円)で購入すると発表した。
しかし、かさむ費用や調達プロセスにおける透明性と競争の明らかな欠如が批判の的となり、保守党前政権は新規導入予定機の選択肢を広げた。
トルドー首相は以前からF35に反対するキャンペーンを展開し、昨年11月に首相に就任するとF35の購入は時間と金の無駄だと述べ、入札プロセスの再開を命じた。(c)AFP