米国での肥満傾向、全体的に悪化 CDC調査
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【6月8日 AFP】米国での肥満傾向が全体的に悪化しているとの調査論文が7日、発表された。発表された複数の論文によると女性で40%、男性で35%、子どもおよび10代の若者で17%が肥満とされた。
米疾病対策センター(CDC)が米国医師会雑誌(JAMA)に発表した調査論文は、複数のデータを基に行われた。
そのうちの一件では、男性2638人(平均年齢47歳)と、女性2817人(平均年齢48歳)を対象にしたデータを検証。別の調査では2歳から17歳の子どもや若者4万780人のデータが使われた。
調査の結果、米国では成人の38%、10代の若者の17%が肥満と判断された。
成人については、BMI(肥満度指数)値30以上で肥満と定義された。BMI値25~29の過体重の人は全体の約3割を占めた。
調査結果によると、2013~14年には、男性の5%以上と女性のほぼ10%が、BMI値40超の病的肥満であるとされた。子どもや若者では同5.8%だった。
また、2~5歳の子どもの肥満は過去25年間で減少しているが、10代の若者では逆に増えていることも明らかにされた。
論文の執筆者らは、米国における過去30年の肥満対策が概して成功していないと結論付けている。(c)AFP