サッカー欧州選手権がテロ標的になる恐れ、米に続き英も警告
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【6月8日 AFP】英外務省は7日、フランスで開幕を目前に控えたサッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)の期間中、スタジアムや巨大スクリーンで試合を中継するいわゆる「ファンゾーン」が攻撃の標的になる恐れがあると警告した。このサッカーの一大イベントの安全性に対する懸念がますます強まっている。
前日にはウクライナ当局が、大会に合わせて複数の攻撃を企図し、大量の武器を所持していた極右過激派とみられるフランス人の男を逮捕したと発表したばかり。
英外務省は、「大会期間中、スタジアムやファンゾーン、試合の模様を放映する施設、公共交通機関の拠点やネットワークがテロ攻撃の潜在的な標的になりかねない」として、自国民に対し「テロの高レベルの脅威」があると警告した。ただしデービッド・キャメロン(David Cameron)英首相の報道官は、これはウクライナでの仏人容疑者逮捕を受けて出したものではないとしている。
ロンドン(London)を訪問中のジャンマルク・エロー(Jean-Marc Ayrault)仏外相は、フィリップ・ハモンド(Philip Hammond)英外相に対し、「自国の情報機関と警察との優れた協力関係」を引き合いに出して安全性を強調した。
前週には米国務省も同様の警告を出し、「フランスをはじめ欧州各地にある試合をテレビ観戦できる一般娯楽施設」も攻撃の標的になる恐れがあると指摘している。(c)AFP/Guy JACKSON Bertrand PINON