【6月6日 AFP】オーストラリア東部沿海部が先週末から暴風雨に見舞われ、洪水などによって6日までに少なくとも3人が死亡したほか、複数の行方不明者が出ている。現地当局は依然として危険な状態だとして警戒を呼び掛けている。

 ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の沿海部では洪水が発生。高波などで海岸が侵食される現象などもみられ、海辺の民家では庭のプールが崩落した。

 シドニー(Sydney)の一部では過去30年で最悪の洪水被害が出た。またオブザベートリーヒル(Observatory Hill)にある天文台では先週末だけで降水量が226ミリを記録し、6月全体の平均雨量である131.9ミリを大幅に上回った。

 シドニー湾(Sydney Harbour)でも風速が32メートルを超え、シドニー国際空港(Sydney Airport)では強風のため滑走路3本のうち2本が閉鎖された。

 シドニー南西郊外のレピントン(Leppington)と南方100キロのボーラル(Bowral)で、洪水で流された車両の中からそれぞれ1人の遺体が収容されたほか、首都キャンベラ(Canberra)近郊でも増水した河川で男性1人の遺体が見つかった。

 ニューサウスウェールズ州のマイク・ベアード(Mike Baird)首相は、状況は引き続き危険だとして注意を促している。(c)AFP