【6月6日 AFP】米国で現在開催されているコパ・アメリカ・センテナリオ(Copa America Centenario USA 2016)、グループCのメキシコ対ウルグアイの試合で、ウルグアイ国歌ではなくチリ国歌が流される珍事が発生し、大会組織委が謝罪した。

 珍事は米アリゾナ(Arizona)州グレンデール(Glendale)にある米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、アリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)の本拠地フェニックス大学スタジアム(University of Phoenix Stadium)で起きた。

 試合前にメキシコ国歌が何事もなく流されたあと、ピッチに並んだウルグアイの選手は国歌斉唱の準備に入った。しかし、彼らは曲の出だしで違和感を覚えると、すぐにそれがチリ国歌であることに気づいた。

 この事態にコーチ陣はジェスチャーで不快感を示し、選手たちはそれぞれ困惑した表情を浮かべた。そしてウルグアイからはるばる遠征してきたファンは、ありえない失態にブーイングを浴びせた。

 大会組織委はすぐに声明を発表し、人為的ミスが原因だったとして謝罪した。

「試合前のセレモニーで人為的ミスを犯してしまい、われわれは不用意に誤った国歌を流してしまいました」

「ウルグアイサッカー協会(AUF)と代表チーム、ならびにウルグアイ国民とファンに対し、今回の失態について心から謝罪いたします」

「このようなミスを二度と犯さぬよう、今後は大会関係者全員が一丸となって取り組んでまいります」

 試合はメキシコが3-1でウルグアイに勝利している。(c)AFP