【6月6日 AFP】サッカー国際親善試合は5日、各地で行われ、ベルギーは途中出場を果たしたローラン・シマン(Laurent Ciman)の代表初ゴールが決勝点となり、ノルウェーに3-2で競り勝ち、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)開幕に向けて弾みをつけた。

 守備陣の故障者に悩まされているベルギーだが、この勝利で本大会前に組まれた親善試合を2勝1分けで終えることになり、マルク・ヴィルモッツ(Marc Wilmots)監督にとっては明るい材料になった。

 ベルギーは主将のヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)を筆頭に故障者が相次いでおり、さらに今回のノルウェー戦では、トーマス・フェルマーレン(Thomas Vermaelen)が肉離れのため欠場している。

 ベルギーは前半3分、ロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)のゴールで先制したものの、対するノルウェーはジョシュア・キング(Joshua King)のゴールで同点に追いつき、前半を1-1で折り返した。

 迎えた後半、ノルウェーはヴェトン・ベリシャ(Veton Berisha)のゴールで勝ち越しに成功したが、ベルギーはエデン・アザール(Eden Hazard)の得点で試合を振り出しに戻した。

 そして後半28分、ドリース・メルテンス(Dries Mertens)のコーナーキックをニアサイドのトビー・アルデルヴァイレルト(Toby Alderweireld)が合わせると、そのボールをシマンがヘディングで押し込み、決勝点を奪った。

 欧州選手権でグループEに入るベルギーは、13日にイタリアとの大会初戦を控えており、その後はアイルランド、スウェーデンと対戦する。

■スウェーデンは快勝、ウェールズは本大会へ不安残す

 一方、スウェーデンはストックホルム(Stockholm)で親善試合を行い、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)がギャレス・ベイル(Gareth Bale)を上回る活躍をみせ、ウェールズに3-0で快勝した。

 イブラヒモビッチは前半40分にエミル・フォルスベリ(Emil Forsberg)の先制点を演出すると、スウェーデンはその後、ミカエル・ルスティグ(Mikael Lustig)とヨン・グイデッティ(John Guidetti)が追加点を挙げた。

 スウェーデンが本大会に向けて納得のいくパフォーマンスを披露できた一方で、1958年のW杯以来となる主要国際大会出場を果たすウェールズは、最近7試合で1勝に終わっており、チームを率いるクリス・コールマン(Chris Coleman)監督は、不安を残したまま欧州選手権開幕を迎えることになる。(c)AFP