ガザ地区の障害者女性たち、車いすバスケでパラリンピック目指す
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【6月9日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)にある体育館の無人の観客席の前で、ベールを着用し、車いすに乗ってパスをしあう女性たち──彼女らは、パラリンピックに出場する女子バスケットボールチームを結成すべく、日々練習に励んでいる。
指導するのは、米国人のジェス・マークト(Jess Markt)さん。19歳のときに脊髄を損傷し、車いすバスケットボールを始めた。赤十字国際委員会(ICRC)の招聘(しょうへい)により、ガザ地区で3週間にわたり男女115人の選手を教えている。
ICRCによると、ガザの住民190万人のうち7万5000人以上が身体障害者もしくは視覚障害者だ。うち3人に1人は紛争により負傷した。
パラリンピック代表チームはゆっくりとだが、形になりつつある。ICRCは今年、8チームに70台の車いすを提供した。(c)AFP/Adel Zaanoun