リオで豪旅行者が行方不明、沖合で遺体目撃か
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【6月4日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の警察当局は3日、同市の沖合で漂流する遺体の目撃情報があり、約2週間前から行方不明となっているオーストラリア人旅行者である可能性について捜査していると発表した。
南米旅行中だったライ・ハント(Rye Hunt)さん(25)が姿を消したのは、5月21日。リオの国際空港から、今年8月のリオデジャネイロ五輪で競技会場となるコパカバーナビーチ(Copacabana Beach)にある短期滞在者向けアパートへとタクシーで向かった後の足取りは掴めていない。
警察によると、ハントさんは過去に強力な薬物を摂取しており、精神に問題を抱えていたという。
ハントさんの家族は声明で、コパカバーナビーチの沖合約5キロの海上で遺体の目撃情報があり、警察が一帯を捜索していると発表した。現在のところまだ遺体は発見されていないという。
リオ警察によれば、漁に出ていた男性から2日早朝、ハントさんの行方不明時の服装と似た格好の遺体を目撃したと海軍に通報があり、ただちに捜索を開始したという。
警察は今週初め、別の漁師がコパカバーナビーチに近い小さな無人島でハントさんに会ったとの情報を明らかにしていた。この漁師によると、ハントさんは無人島まで泳いで渡ったと話した。足に貝を踏んだことによるけがをしており、水を欲しがったという。
この目撃情報の真偽は確認されていないが、警察は信憑性はあるとみている。しかし、その後ハントさんに何が起きたのかは謎だという。(c)AFP