【6月3日 AFP】カヤックによる3度目の大西洋単独横断を目指していたポーランド人のアレクサンダー・ドバ(Aleksander Doba)さん(69)が3日、フェイスブック(Facebook)で横断を断念したと表明した。米沿岸の波が強すぎたためという。

 ドバさんは5月29日、米マンハッタン(Manhattan)島の先端から出発。9月にポルトガルに到着して70歳の誕生日を祝うのを目標にしていた。

 だがニュージャージー(New Jersey)州のサンディーフック(Sandy Hook)沖の波が、ドバさんのカヤックを岸へと押し戻した。ドバさんを陸上から支援しているチームによると、ドバさんは無事だったもののカヤックの損傷が大きく、再び航海することは不可能だった。来年、再びチャレンジする方針という。

 地元で人気者だったドバさんは2015年、米雑誌ナショナルジオグラフィック(National Geographic)によって同年を代表する冒険家に選出され、世界的に注目を集めた。元エンジニアのドバさんは、その時点ですでに大西洋横断を2度成し遂げており、ロッククライミングやスカイダイビング、グライダー、ヨットなどの愛好家でもある。(c)AFP