【6月3日 AFP】インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州のマトゥラー(Mathura)で2日夜、市内の公園を約2年間にわたって不法占拠していたカルト集団およそ3000人と、強制排除に踏み切った警察が衝突し、警官2人を含む少なくとも23人が死亡した。地元当局が3日、発表した。

 警察と地元当局によると、集団の一部のメンバーは銃や手製の爆弾で武装し、木の上から警官らを攻撃するなど、公園の一部を軍隊式に要塞化していたという。

 そうした状況を受け、警察側も実弾を使用。銃撃された警官2人を含む23人が死亡した。また、警官30人を含む80人が負傷したが、多くは銃弾を受け重体だという。

 ウッタルプラデシュ州の警察幹部によれば、集団のメンバー1000人以上を逮捕し、現場は封鎖された。この集団は2014年後半から公園内の土地270エーカー(約1平方キロ)を占拠し、数百のテントや木造の小屋を建てて居座っていたが、このほど当局が裁判所命令を得て強制排除が実行された。(c)AFP