【6月2日 AFP】インドで、今年3月までの1年5か月間に2200人以上が輸血を通じてエイズウイルス(HIV)に感染していたことが、同国の国家エイズ抑制機関(NACO)が開示したデータにより明らかになった。

 ムンバイ(Mumbai)を拠点とする活動家チェタン・コタリ(Chetan Kothari)氏の請求に基づき開示されたデータによると、2014年10月から2016年3月までに2234人がHIVに感染した。

 コタリ氏は先月にこのデータを受け取り、今月1日にAFPに提供した。コタリ氏はAFPに対し、政府が輸血の安全性確保に努めているかを確認するために情報開示を請求したが、結果として「(HIV問題への)意識の高まりにもかかわらず、輸血用血液のHIV検査が行われていないことが示された」と語った。

 NACOのウェブサイトによると、インドでは農村部を中心に、検査機材不足から安全な輸血用血液の確保が困難な状況となっている。(c)AFP