中国の新テーマパーク、関連施設にディズニーキャラ登場で弁明
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【6月1日 AFP】中国・江西(Jiangxi)省南昌(Nanchang)で先週末、ディズニーランド(Disneyland)のライバルとしてオープンしたテーマパークの関連施設に、米ディズニー(Disney)作品のキャラクターが登場していたことが発覚し、運営するコングロマリット(複合企業)の大連万達集団(Wanda)が釈明に追われている。
大型複合観光施設「万達文化旅遊城(Wanda City)」は、上海ディズニーリゾート(Shanghai Disney Resort)のオープンを数週間後に控えた先月28日に開業。万達集団の創業者で中国一の富豪の王健林(Wang Jianlin)氏はオープンに当たり「ミッキーマウス(Mickey Mouse)とドナルドダック(Donald Duck)への熱狂は終わった」とディズニーに宣戦布告していた。
だがその後、施設内に「白雪姫(Snow White)」や「キャプテン・アメリカ(Captain America)」のキャラクターが登場していたことが、写真から発覚。万達集団は面目をつぶされた。
ディズニーも中国国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)に対し「残念なことに、違法かつ低水準の模倣品は、それ以上のものを期待する人々を失望させる」と述べ、自社の知的財産権を守るための措置を講じると宣言した。
これに対し、万達集団は先月31日に出した声明で、ディズニーキャラクターが出現したのは複合施設の一部であるショッピングモール内で、テーマパーク内ではなかったと釈明。「万達モール(Wanda Mall)内の一部店舗では、ディズニーキャラクターを商品や販売促進に使用している。これはディズニーから公式に認められたもので、違反行為は一切なかった」と説明した。(c)AFP