【5月31日 AFP】ドイツでは、1990年の東西統一以降、旧東独地域から旧西独地域への人口移動傾向が続いていたが、2014年に逆転し、東に移動する人の数が初めて上回った。30日に発表の統計で明らかになった。これまで、毎年約20万人が、仕事やより良い機会を求めて、東から西へと移住していた。

 連邦人口研究所(BIB)によると、主に首都ベルリン(Berlin)への移住者が増加したことが背景にあるという。

 BIBは、「ベルリンとその周辺地域は、西部からの移住者にとって魅力的だ。ベルリンがなければ逆転はなかった」と述べている。

 ベルリン以外にも、ドレスデン(Dresden)やライプチヒ(Leipzig)などの東部主要都市でも増加傾向がみられる。ただ、より小規模な町では人口減少が続いている。

 ベルリンの壁(Berlin Wall)崩壊から四半世紀が経過したが、旧西独地域と比較して同東地域の失業率は高止まりしたままとなっている。(c)AFP