政府の中枢の近くで組織売春、女性200人救出 コロンビア
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【5月29日 AFP】南米コロンビアの首都ボゴタ(Bogota)の警察当局は28日、麻薬密輸や組織売春がまん延し「ブロンクス(The Bronx)」と呼ばれている悪名高い地区で軍の協力を得て強制捜査を行い、意志に反して閉じこめられ売春を強要されていた未成年者を含む約200人の若い女性を救出した。ボゴタ市当局者が明らかにした。
エンリケ・ペニャロサ(Enrique Penalosa)市長が記者会見で語ったところによると、女性たちが閉じこめられていたのは市中心部の、政府の中枢がある場所からそれほど遠くない場所だった。ペニャロサ氏は「われわれはボゴタ市内で未成年者に対する搾取を一切容認しない。大統領府カーサ・デ・ナリーニョ(Casa de Narino)や市役所からわずか6ブロックしか離れていない場所ならなおさらだ」と述べた。
強制捜査で発見された女性の中には、手と足を縛られた状態で壁の向こう側に隠されていた者もいた。未成年者らは児童福祉当局に保護された。警察は、犯罪組織の構成員とみられる容疑者数人を拘束した。
フアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領は、政権を挙げて捜査に全面協力していくと明言した。(c)AFP