男児が囲いに転落、ゴリラを射殺 米動物園
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【5月29日 AFP】米オハイオ(Ohio)州にあるシンシナティ動物園(Cincinnati Zoo)で28日、3歳の男児がゴリラの囲いに落ち、この男児を保護するため、ゴリラが射殺された。当局が明らかにした。
ターネー・メイナード(Thane Maynard)園長によると、男児は同日午後4時(日本時間29日午前5時)ごろ、柵をすり抜けて囲い外側の堀に転落。中にいた体重約180キロ、17歳の雄のゴリラ、ハランベ(Harambe)が「(堀に)下りて行き、男児を捕まえた」という。
地元メディアは、目撃者の話として、ゴリラは叫び声を上げる男児をひきずり回すなどしたと伝えた。
男児が囲いに入ってから約10分後、動物園の危険動物対策チームがゴリラを射殺。警察の話としてメディアが伝えたところによると、少年は負傷して病院に搬送されたが、命に別条はないという。
メイナード園長によると、動物園の対策チームは、麻酔はすぐに効き目が出ないため射殺を決断したという。
シンシナティ動物園のウェブサイトによると、同園では11頭のゴリラが飼育されているが、メイナード氏は「こうした状況は初めて」だと述べた。(c)AFP