オバマ米大統領、広島・平和記念公園で追悼演説
このニュースをシェア
【5月27日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は27日、広島の平和記念公園(Hiroshima Peace Memorial Park)で、原爆の犠牲者に追悼した。同公園を訪れるのは現職の米大統領として初めて。
オバマ大統領は頭を下げ、暗い面持ちで献花し、目を閉じてひと時立ち止まった後に退き、安倍晋三(Shinzo Abe)首相が献花するのを見つめた。
献花後、オバマ大統領は原爆の生存者たちを前に崇高な演説を行い、1945年8月6日に広島を破壊した原爆は「人類が自らを滅ぼす手段を手に入れたことを示した」と語った。「71年前、空から死が落下し、世界が変わった」
「われわれはなぜこの場所、広島に来たか。そう遠くない過去に放たれた恐ろしい力について熟慮するために来た。死者を追悼するために来た」(バラク・オバマ大統領)
「彼ら(犠牲者)の魂がわれわれに語りかけ、われわれに自らの内面を見るように問いかけ、われわれが何者なのかを見つめるよう求める」
「技術的進歩は、それに見合った人類の制度の進歩がなければ破滅をもたらしかねない。原子の分裂をもたらした科学の革命には、倫理的な革命も必要だ」
「それゆえに、われわれはここへ来て、ここに立ち、この都市の真ん中に立ち、爆弾が投下された瞬間を想像しようと自らを強いる」「われわれは、目にしたものに混乱した子どもたちの恐怖を感じようと、自らを強いる。声の出ない泣き声に耳を傾ける」
演説後、オバマ大統領は高齢の原爆被害者たちと面会した。(c)AFP