【5月26日 AFP】台湾の蔡英文(Tsai Ing-wen)新総統について、中国の対台湾窓口機関の理事が、子どもがいない独身女性であるために「感情的」で「極端」な政策を実行していると非難した。

 海峡両岸関係協会(Association for Relations Across the Taiwan Straits)の理事で軍事研究員の王衛星(Wang Weixing)氏による蔡総統に対する激しい非難は、中国国営の新華社(Xinhua)通信傘下の国際先駆導報(International Herald Leader)紙に掲載された。

 王氏は蔡総統について「独身女性政治家として、彼女は愛を背負っておらず、家族による束縛もなく、子どもの心配もない」と述べ、「政治のスタイルと戦略において彼女は感情的、私的、極端になりがちだ。政治的な策略においては、戦略を軽視して細かい戦術を重視し、短期的目標に重きを置いていて長期的な目標をあまり考慮しない」と論評した。

 また、王氏は長文の論説の中で、蔡氏が台湾の「隠れた独立」を推し進めようとしていると非難した。

 蔡総統は、台湾・台北(Taipei)の総統府で就任宣誓を行ったばかり。就任演説では、中国本土との「前向きな対話」を呼び掛けたが、中国政府の求める「一つの中国」に対する譲歩を示すことはなかった。

 この論説は25日に一部のポータルサイトから削除された。(c)AFP