【5月25日 AFP】米アップル(Apple)のティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者(CEO)と米グーグル(Google)の親会社アルファベット(Alphabet)のエリック・シュミット(Eric Schmidt)会長が24日、オランダのアムステルダム(Amsterdam)で開催のセミナーにそろって登場した。

 クック氏とシュミット氏が登場したのは、アムステルダムで同日始まった新興企業とIT愛好家向けのセミナー「Startup Europe Fest」。もっとも、2人同時にステージに上がったわけではない。 同セミナーは1週間にわたって開催される。

 ステージに登場したシュミット氏は、ライバル社であるアップルの「iPhone(アイフォーン)」と、サムスン電子(Samsung Electronics)の携帯端末がポケットに入っていることを打ち明け、会場の笑いを誘った。

 また、参加者の挙手で、グーグルのアンドロイド(Android)端末よりも「iPhone」を持っている人の方が多いことが示されると、シュミット氏は「欧州でのアンドロイド独占はこんなものだ」と皮肉たっぷりに述べた。

 同氏はさらに、「サムスン(端末)の方が優れている。バッテリー性能がいい。そうですよね?」と語りかけ、「iPhoneユーザーのみなさん、私の言っていることは正しいですよ」と続けた。

 実業界上位で首位を目指すアップルとグーグル。世界のスマートフォン市場は、まったく違うビジネスモデルを掲げる両社が事実上、複占している状態だ。(c)AFP