ユーロ圏財務相、ギリシャへ1.2兆円融資で一致 債務軽減でも合意
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【5月25日 AFP】欧州連合(EU)のユーロ圏財務相会合(ユーログループ、Eurogroup)は25日、前日からの長時間に及ぶ協議の末、財政危機が続くギリシャに103億ユーロ(約1兆2600億円)の追加融資を実施することで一致した。国際通貨基金(IMF)の要請通り、ギリシャの債務軽減に向けた措置を講じることでも合意した。
これに先立ちギリシャ議会は22日、追加融資を受ける条件としてEUとIMF側から提示されていた支出削減と増税を盛り込んだ新たな税制・年金制度改革法案を可決していた。
ユーログループのイェルン・デイセルブルム(Jeroen Dijsselbloem)議長(オランダ財務相)は会合終了後、「ギリシャ金融支援プログラムにとっても、われわれ全員にとっても重要な節目になった」と述べ、今回の合意内容を高く評価した。
IMFは23日の報告書でギリシャの債務について、国内総生産(GDP)比で約180%に達している現行の水準は持続不可能であり、軽減すべきだと主張。債務の再編がなければその比率は2060年までに最高250%に膨れ上がる恐れがあると警鐘を鳴らしていた。
IMF高官は25日、ギリシャの債務軽減に関してユーロ圏各国から確約を得られたため、IMFもギリシャの金融支援プログラムに関与していくと確認した。(c)AFP