オバマ米大統領、街中のつけ麺に舌鼓で店主仰天 ベトナム
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【5月24日 AFP】ベトナム・ハノイ(Hanoi)で豚肉入りつけ麺の丼を数え切れないほど客に出してきた店の主を仰天させる出来事があった。客として店に入ってきたのがバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領だったのだ。オバマ大統領はプラスチック製の椅子に腰かけ、「ブンチャー」と呼ばれるベトナムの名物料理に舌鼓を打った。
オバマ大統領は23日夜、慌ただしいベトナム訪問日程からしばし離れ、知る人ぞ知る世界のグルメをテーマにした旅番組の司会をするシェフ兼料理研究家のアンソニー・ボーデイン(Anthony Bourdain)氏とお忍びで、ブンチャーを味わった。
24日にAFPの取材に応じた店主グエン・シ・リエンさん(54)は、外国のテレビ番組の撮影班が店にやって来ることは分かっていたが、超VIPを連れて来るとは思ってもみなかったという。「うちの店に大統領がいるなんて、家族は皆、ものすごくびっくりしましたよ。夢にも思っていませんでした」
同店周辺の道路は23日夜に米国のシークレットサービスと地元警察が封鎖していた。だが、食事を終えたオバマ大統領が店から出てくると、外に集まっていた大勢の野次馬から歓声が起こった。
ボディーガードに囲まれたオバマ大統領は、興奮している地元の人々に気さくにあいさつに応じ、たくさんの携帯電話のカメラを向けられながらリムジンに乗ってその場を後にした。「オバマ大統領は優しくて、にこにこしていて朗らかで、みんなの人気者でしたよ」とグエンさんは振り返り、大統領と一緒に写真を撮らなかったことを残念がった。
一方、ボーデイン氏はこの日の夕食の写真を画像共有サービス「インスタグラム(Instagram)」の自分のページに投稿し「大統領の見事な箸遣い」と説明を添えた。
屋台や街中のB級グルメの愛好家として知られるボーデイン氏はさらにこの後、「大統領とのブンチャーディナーのお代は締めて6ドル(約650円)。支払ったのは私だ」とツイッター(Twitter)に投稿した。(c)AFP